
シネマコリア2004にて鑑賞
子どもたちの両親に袖の下をせがむという、聖職につく者としてあるまじき行為がばれ、廃校寸前の田舎の学校に飛ばされる@ソンセン キム・ボンドゥ。
田舎の子どもたちはそんなキム・ボンドゥでも疑うことを知らず、どこまでも純粋である。しかしキム・ボンドゥにとっては子どもが純粋だろうが、悪がきだろうが何の関係もない。子どもはただの子どもでしかないのだ。そんな風にボンドゥの目線から見た子どもは、ただの子どもとしてあっさり描かれているため、かえって子どもたちの純粋さにホロッとさせられたりする。僻地に飛ばされようとも懲りないボンドゥは貧しい親たちから金を巻き上げようとする。そんな姿に思わず笑ってしまうのは、ボンドゥがお金を巻き上げる行為に罪悪感一つも持っておらず、子どもに対してもなんの思い入れもないからだ。
このボンドゥのやる気のなさが、かえって見ているものを和ませ笑わせる。
そしてこの前半のやる気のなさがあってこそ、最後の涙が大切に思えてきたりするのだ。
物語の後半 学校にこなくなった子の足を叩くボンドゥ。何度も何度も叩いた後抱きしめて涙するその姿に韓国と日本に違いを感じたりする。日本だったら叩くことはせず、ただ抱きしめるだけだろう。同じ愛情を表現するにもこんなにも違いがあるのだ。
チャ・スンウォン
あまりにも野性味あふれる容貌から、ファッションショーのトップモデルから芸能界入りというキャリアがどうしても信じられない。しかしこのソンセン ボンドゥ役は本当に面白かった。
******
韓国では先生の事を先生様(ソンセンニン ソンセンが先生の意、ニンが様の意 )」と呼ぶのだが、(北朝鮮で将軍の事を将軍様と呼ぶのと一緒だ)この映画では主人公のキム・ボンドゥが様をつけるような立派な先生ではないため、映画のタイトルも「先生 キム・ボンドゥ」と様がついておらず、いわゆる呼び捨て状態だ。
感想を書いている際に「ソンセン キム・ボンドゥ」と何度も繰り返しているのは、そのニュアンスをなんとか残したいと思ったからだと思う。
DVDには、僕らの落第先生というタイトルが付けられている。
******
かつて映画の感想等を書いていたホームページには、映画の一言感想やアジア旅行記等色々書いており、消してしまうのも名残惜しく20年近くそのままにしていた状態だった。今回、はてなブログに引っ越して来た事を機にホームページを整理する決心もついた。恥ずかし気もなく、整理の意味も込めてこちらに改めて書き写している最中。